2017年3月の高校卒業予定者の求人倍率(7月末現在)が前年同期を0・19ポイント上回る1・16倍となり、過去最高を3年連続で更新した。7月末で1倍を超えたのは過去20年で初めて。求人数が前年同期から2割近く増え、企業の採用意欲の高まりをうかがわせる。製造業や医療福祉などの中小企業が人材確保に苦心しており、求人票を早期提出する傾向が目立つ。

 佐賀労働局が30日に発表した。県内のハローワークで受理した求人数は前年同期比18・1%増の3018人。業種別では、卸売・小売が72・2%の大幅増になり、宿泊・飲食(46・3%増)、医療・福祉(21・6%増)、製造(12・3%増)が続いた。規模別では、従業員30人~99人が24%増の1141人、29人以下が17・9%増の739人になるなど、中小企業が積極的に人材確保に乗り出している。

 就職希望者は前年同期比0・5%減の2609人で、このうち地元希望は1449人(55・5%)だった。佐賀労働局は「昨年、人材を確保できなかった中小企業が早めに求人票を提出してきている。大卒など一般採用が厳しくなった点も大きい」と分析する。

 ある工業系高校の進路担当教諭は、前年を15%上回る800社から求人票が届いているとし、「想定以上で驚いたが、これまで実績がない中小企業ばかり。生徒は大企業を志向しており、希望する職種も来ていない」と雇用のミスマッチを指摘する。

 高卒者の試験・面接は9月16日に解禁される。

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