「知っている生き方だけが正しい訳ではない。世界にはいろんな生き方がある。自分に合うものを見つけて」と語りかける西野さん=基山中

自転車世界旅の西野さんが講演 基山中

 自転車で世界各地を旅している西野旅峰(りょお)さん(35)が15日、基山町の基山中で高校受験を控える3年生148人に向けて講演した。西野さんは「『なぜ旅をするのか』とよく聞かれる。『よく生きた』。そう言って死ぬため」と語り、世界の人々の多様な生き方を紹介した。

 山口県下関市出身の西野さんは、佐賀大在学中に自転車旅を始め、北南米や欧州、アフリカなど約80カ国を旅した。マイナス数十度の極寒の北欧や、暑さの厳しいサハラ砂漠など厳しい環境にあえて身を投じることについて、「自分の弱さや限界を感じるため」と説明。「弱さを見つめると必ず突破口が見つかる。大切なのはまずスタートラインに立って、動き出すこと」と生徒たちに語り掛けた。

 東アフリカのウガンダで難民キャンプを取材した経験に触れ、「写真を撮り話を聞くだけで素通りする、とても罪な行為だが、『皆さんのことを伝えるので、精いっぱい生きて』と伝えている。社会を変える流れの一滴になりたい」と西野さん。「どうやったら人間が人間らしく生きられる世界になるのか。みなさんも思いをはせてほしい」と話した。

 講演を聞いた古賀好泰君(15)は「自分の夢が生き方に大きな影響を与えるという言葉が心に残った。人の役に立つ人間になりたい」と刺激を受けた様子だった。

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