4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)と、同時に佐賀県教育委員会が実施した学習状況調査に関連し、県教委は、学力や学習環境などの分析結果をまとめた。学習内容の習得が十分と判断できる「目標到達基準」にはいずれも達していなかった。学校側の意識として授業改善は進んでいるが、児童生徒の受け取り方に隔たりがあった。県教委は、地域や学校といった組織的な取り組みが必要としており、結果の分析や指導法改善で学力向上を支援していく。調査は小学5年~中学3年で実施した。

■国語と算数・数学

 国語と算数・数学について、最低限上回ることが必要とする「最低到達基準」は全学年で上回っていたが、「目標到達基準」には届かなかった。両教科とも依然として活用力に課題があり、算数・数学で解答時間が足りないと感じている児童生徒が増加した。

 国語では、二つの言葉を使って考えをまとめる問題で、一つしか使っていないなど、条件に合わせて記述する問題で正答率が低かった。算数・数学では、表やグラフなど複数の資料を見比べたり、関数の式が成立する理由を説明する問題などに課題が見られた。

■授業改善

 授業の目標である「めあて」を冒頭に示す活動に関し、学校側は小中学校とも100%近くが計画的に取り入れており、前年度より改善した。授業最後の「振り返り」も、実施したとする肯定的回答が増えた。

 一方で、児童生徒は1割余りが「めあて」が示されていないと感じ、「振り返り」も小学校20・5%、中学校36・2%が実施されていないと回答していた。

■学習時間

 平日で、自宅や塾など学校以外の学習時間は、全体の30~40%が1時間より少ないと回答し、30分以下も1割以上いた。各学年とも最も多い35%超を占める「1時間以上、2時間より少ない」と正答率を比べると、「30分より少ない」は10ポイント前後低かった。

■生活環境

 30分以上読書をする割合は3~4割程度で、全学年とも減少傾向にある。テレビゲームを1時間以上する割合は4~5割程度で、学年が上がるごとに増えている。読書時間が短く、テレビゲームを長くするほど正答率は低かった。

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