国連欧州本部訪問の報告をする高校生平和大使の藤田裕佳さん(右)=佐賀市高木瀬町の佐賀県教育会館

 核兵器廃絶を訴えるため8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れた「高校生平和大使」の藤田裕佳さん(武雄高2年)の帰国報告会が20日、佐賀市であった。藤田さんは約21万4千人分が集まった署名活動などを振り返り、「歴史が繰り返されないように、被爆の真実を風化させてはいけない」と訴えた。

 藤田さんは、ジュネーブ軍縮会議の事務局で「被爆地の長崎の近くに住んでいるからこそ、核廃絶に向けて若い世代が平和をもっと考えるべき」と平和学習の大切さをスピーチしたことを紹介した。その上で「誰もが日常にプラスして平和に思いをはせることができるように、活動体験を伝える使命を果たしていきたい」と強調した。

 韓国を4月に訪問して在韓被爆者と交流した眞崎由梨佳さん(弘学館高3年)も報告をした。被爆者の高齢化や厳しい反日感情を実感したことに触れながら、「私たちは被爆者の声を直接聞くことができる最後の世代。命の重さを受け止め、思いを受け継ぎ、次の一歩を踏み出すことができれば」と述べた。

 報告会には市民ら約80人が参加した。

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