酒造りに励む佐賀大学農学部の馬場嵩一朗さん=鹿島市の矢野酒造

■リーダーは馬場酒造場長男

 佐賀大学ブランドの日本酒「悠々知酔(ゆうゆうちすい)」の仕込みや搾りの作業が、鹿島市の矢野酒造で行われた。今回のリーダーは、日本酒の銘柄「能古見(のごみ)」で知られる馬場酒造場(鹿島市)の馬場第一郎社長兼杜氏(とうじ)の長男で、同大学4年の馬場嵩一朗(しゅういちろう)さん(22)が務め、出来も上々という。計4種類の新酒を順次発売していく予定で、今季第1弾の「特別純米おりがらみ生酒」が今月上旬から佐賀市内のスーパーなどに並ぶ。

 「悠々知酔」は産学連携事業の一環。11年目の今年は矢野酒造の協力を得て、馬場さんら同大学農学部応用微生物学研究室の学生11人が、同大学農場で収穫した「ひのひかり」と研究室で分離した酵母を使って取り組んだ。

 リーダーの馬場さんは、もともと酒造りを目指して進学したわけではないが、3年秋からの研究や悠々知酔を通じて面白さに触れ、今は酒造会社を継ぐ決意が芽生えているという。今年の「おりがらみ」の出来について、馬場さんは「狙い通り。おりがらみの甘みでバランスが取れ、生のフレッシュ感もある」。今年は自身の提案で、手間と時間が掛かる昔ながらの製法「生〓(きもと)づくり」の純米大吟醸にも挑戦。「昔の人が経験を基にしていたやり方は理にかなっていて、微生物を学んでいる立場としては勉強になる」と話し、気付きを研究にもつなげていく。

 特別純米はおりがらみ生と火入れ、生〓純米大吟醸は生と火入れがある。新酒のお披露目会は3日、佐賀市の佐賀大学で予定している。

※〓は配の己が元

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