北九州芸術劇場プロデュース公演「しなやか見渡す穴は森は雨」の舞台(撮影:藤本彦)

■つらい人生ポジティブに

 ノゾエ征爾さんが脚本、演出を手掛ける北九州芸術劇場プロデュース公演「しなやか見渡す穴は森は雨」が2月26日、同劇場で開幕した。本作に出演する俳優16人の中には佐賀市出身の片渕高史さん(23)が名を連ねる。片渕さんは「つらいと思いがちな人生でも、実はポジティブに見渡せるのだと気付かせてくれる作品」と、劇の魅力を語る。

 同公演は、第一線で活躍する演出家らを北九州市へ招致し、地域の魅力を再発見する作品を生みだす演劇シリーズの第9弾。今回はノゾエさんが同市に1カ月滞在しながら構想を練り、土地の歴史や課題を盛り込みながら男女の群像劇を作り上げた。世の中に生きづらさを抱えながらも暮らす人々の「愛(ラブ)」を主題に、「人が人を思いあう気持ち」をユーモラスに描く。

 ノゾエさんの脚本について「役者から受ける印象を強く反映し、役者の癖を生かして人間くささを演出している」と片渕さん。自身の役どころも「人間味があり、共感を得られると思う」と話す。「全ての人の故郷を思い起こさせる内容。愛すべき作品なのでぜひ見て」と観劇を呼び掛けた。

 5日まで北九州芸術劇場小劇場で公演し、10~12日は豊島区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」で東京公演を行う。チケットは日時指定、全席自由で前売り一般3000円、学生2500円(当日券は各500円増)。全日程で当日券販売あり。問い合わせは電話093(562)2655。

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