海軍用のCMV22に酷似した海兵隊用のMV22オスプレイによる、米空母カール・ビンソンでの着艦テスト=6月(米海軍提供・共同)

 【ワシントン共同】米海軍の報道担当者は29日、海軍用の輸送機CMV22オスプレイを日本に配備すると共同通信の取材に明らかにした。配備時期は2021~26年になる見通し。第7艦隊の原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機として運用されている現行の輸送機C2グレイハウンド2機と交代する。海軍用オスプレイは岩国基地(山口県)に配備される見込み。

 オスプレイには海軍用のほか、海兵隊用のMV22と空軍用のCV22があり、米軍は海兵隊用を普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)で既に運用している。空軍用も17年に横田基地(東京都)に配備する予定で、海軍用はこれらに次ぐ配備計画となる。

 米軍はオスプレイの信頼性を強調しているが、これまでに墜落事故が相次ぎ、日本国内では安全への不安が根強い。しかし、米側はテロ掃討作戦や警戒監視活動など実戦投入の結果を踏まえ、安全性に自信を深めている。

 ロナルド・レーガンは横須賀基地(神奈川県)を母港としている。C2グレイハウンドや戦闘機など50機以上の艦載機は厚木基地(同県)に配備されているが、日米両政府は騒音被害の軽減のため、岩国基地への移駐で合意しており、海軍用オスプレイも岩国に配備される見通しだ。

 ロナルド・レーガンが東シナ海や南シナ海などの洋上に展開する期間は岩国基地から艦上に移動し、隊員や物資輸送の任務に当たるとみられる。

 海軍は15年、老朽化したC2グレイハウンドの後継機にオスプレイを選定した。21年から実戦配備を始め、26年までに全てをオスプレイに切り替える。

 ■オスプレイ 米軍の新型輸送機。主翼両端のプロペラの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と固定翼機並みの速度での長距離飛行ができる。開発段階から事故が相次いだため、日本国内で安全性を懸念する声がある。米軍は2015年に起きたネパール大地震や今年の熊本地震の際に投入し、信頼性をアピールするとともに災害支援に役立つことを強調した。陸上自衛隊も導入を決めている。

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