18歳の高校生らに届く市長選・市議選の日程を明記した唐津市選管からの年賀状

 来年1月の唐津市長選・市議選の告示日まであと1カ月となった。18歳に選挙権が引き下げられて佐賀県内では初の地方選。最初に導入された7月の参院選に比べて有権者になった高校3年生は格段に増えるが、選挙期間は受験シーズン真っただ中で、学校現場からは主権者教育に時間を割く余裕がないとの声も漏れる。市選挙管理委員会は一人一人に送付する“年賀状作戦”で、市民生活に最も身近な選挙の投票を促す。

 佐賀新聞社が11、12月に実施した高校生アンケートでは、唐津市内在住の3年生271人のうち、「1月29日に投開票されることを知っている」のは28.41%だった。選挙権を得る人では、投票に前向きな生徒が57.8%に上る。

 進学を目指す生徒には悩ましい問題が横たわる。約200人の新有権者を抱える進学校の唐津東高によれば、選挙期間中は、センター試験(1月14、15日)の結果を受けてどこに出願するかを決めたり、私立大の受験日に重なったりするという。

 主権者教育を担当する前川博教諭(45)は「3年生はまちの未来よりも自分の将来を決めるので精いっぱい。身近な選挙だけどあまりにも時期が悪すぎる」と指摘する。今月22日に10分ほど学年集会で講話をする予定だが、「4年後も繰り返されるのでは」と先々の不安も口にした。

 他の県立校でも唐津青年会議所の公開討論会(1月15日)のチラシを配る程度で、特段の活動は予定されていない。「進路が決まった生徒は、自動車学校とアルバイトに気持ちが向いている」との声もあった。

 参院選での唐津市の18歳の投票率は44.86%。20代(32.1%)、30代(41.9%)より高かった。「最初の投票率は大事で、その世代が年を重ねても最初の投票率を下回らない傾向がある。家族で一緒に投票するケースが多く、年賀状を家族の話題にしてくれたら」と市選管事務局。1月29日の投票日などを記した年賀状は、高校3年の学年に相当する18歳の有権者1148人に送る。

=唐津市長選2017=

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