春から秋、まっすぐ伸びた花茎に白い小花を穂状に咲かせるオオバコ。花茎をかけあい、どちらが先に切れるかを競う引っ張り相撲など、子どもの遊びにこの草が登場するのは、道端などに育つからです。

 地中にある太く短い茎や丈夫な維管束(水や養分が通る管)に支えられる葉は踏まれても折れにくく、他の草花では育ちにくい場所でも生き残ることができます。また、水に濡れた種子は粘液を出し、人や動物の足、車輪などに張り付き、運ばれた先で芽吹きます。

 オオバコの生薬名、車前草(しゃぜんそう)は、このようなことから付けられた名で、全草がむくみや利尿に用いられ、若葉は食用にも。種子も車前子(し)といい、せき止めの効果があります。晴れた日には道端を散策し、オオバコを摘み、懐かしい遊びに興じてみてはいかがでしょう。(中冨記念くすり博物館)

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