末安伸之みやき町長(左)から県重要無形民俗文化財の指定証書を受け取る綾部八幡神社の吉戒雅臣宮司=みやき町役場

昨年7月の旗上げ神事で、麻の神旗がくくりつけられた竹を大イチョウの木に引き上げる男衆=みやき町原古賀の綾部八幡神社

 日本最古の気象台として知られる綾部八幡神社(みやき町原古賀)の「旗上げ神事・旗下ろし神事」が県重要無形民俗文化財に指定されたことを受け27日、同町役場みやき庁舎で指定証書伝達式があった。吉戒雅臣宮司(77)は「ありがたく、名誉なこと。皆さんの援助があってこそ。これまで千年以上続いてきたので、これからも千年以上皆さんの幸せのために役立てれば」と顔をほころばせた。

 旗上げ神事・旗下ろし神事は、951年から続くとされる。毎年7月15日に神旗人と呼ばれる3人組の男衆が同神社境内の大イチョウに登り、長い竹の先端につけた神旗を地上約30メートルの高さに掲げる。旗のなびき具合や巻き方を宮司が毎日朝夕2回観察し、過去の観測例を踏まえて同月20日に天候や作況などの長期予報を出す。秋分の日の翌日には神旗を下ろし、予報が実際の結果と比べてどうだったか確認する。

 県無形民俗文化財指定は県内で37年ぶり。同様の風占い行事は全国でも珍しく、県文化財保護審議会から価値が高いと判断され、今年4月11日に指定を受けていた。氏子総代会長の山崎敞一(たかくに)さん(72)は「木に登る男衆の確保が大変」と課題を挙げつつ、「旗下ろし神事とともに行う相撲大会などを通して子どもの頃から親しんでもらい、伝統を受け継いでいければ」と話す。

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