船から上陸した一行と遊んでいた子どもたち

 慶長元(1597)年、京都から長崎に向かう二十六聖人(キリスト教徒)一行は、唐津市魚屋町にある木屋利右衛門屋敷内の船着き場から上陸しました。豪商だった利右衛門は彼らを厚遇したと伝えられています。

 殉教の旅路を伝える「日本二十六聖人顕彰碑」はまちなかを流れる町田川に架かる「札の辻橋」と「千鳥橋」の間にひっそりと建っています。

 唐津の歴史に詳しく、先祖が船手の役人だったという松下麗(うらら)さん(72)に船で案内してもらいました。

 松浦川河口から唐津城を見上げながら、九州大学の学生と交代で艪(ろ)をこぎ、やっと着いた「木屋利右衛門屋敷船着場跡」。辺りでは近所の子どもたちがカニ取りをしながら遊んでいました。

 人々の遺徳をしのび、語り継ぎたい唐津の歴史の一つです。(地域リポーター・小島起代世=唐津市)

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