護憲や共謀罪成立阻止などを訴える憲法講演会の参加者=佐賀市のメートプラザ佐賀

改憲派団体の女性部会会長に就きあいさつする岡部洋子氏=佐賀市文化会館

 日本国憲法施行70年となる憲法記念日の3日、佐賀県内で護憲と改憲を訴える団体がそれぞれ講演会を開いた。安倍晋三首相が2020年の改憲実現へ決意を示す中、憲法の今後のあり方について主張を繰り広げた。

 「戦争をさせない佐賀県1000人委員会」は佐賀市のメートプラザ佐賀で憲法講演会を開き、約400人が参加した。

 講演した民進党の原口一博衆院議員(佐賀1区)は「憲法は権力者が間違うことを前提にしており、国民が権力を縛るためのもの」と強調、改憲へ前のめりの姿勢を示す安倍政権を「歴史と人権に向き合っていない」と批判した。また「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案についても「国民を監視するもの。一番怖いのは内心に立ち入ること」と言及した。講演会後、参加者は「平和憲法改悪は許さない」などと声を上げながら佐賀市中心部をデモ行進した。

 また佐賀県平和運動センターは県内9地区で改憲阻止を訴える計2万枚のチラシを配った。

 保守系団体「日本会議」が事務局をつとめる「美しい日本の憲法をつくる佐賀県民の会」(石井順二郎代表)は佐賀市文化会館で女性部会結成大会を開き、自民党の山谷えり子参院議員(比例)が記念講演した。

 山谷参院議員は「GHQの素人のような職員が1週間で草案をつくった憲法。前文を読んで、日本人らしくないと思った」と述べ、自衛隊や家族尊重を憲法に明記すべきと訴えた。

 講演に先立って開かれた女性部会結成大会には、約400人が参加。会長に就任した岡部洋子氏(前佐賀県看護連盟会長)は「日本の未来のために賛同者を地域の中で増やしてほしい」とあいさつした。自衛隊の役割や家族尊重の規定を盛り込む改憲を目指す結成宣言を承認し、賛同者を増やす活動方針を確認した。

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