条例違反で設置者が公表された看板(左)。対向には「ボートピアみやき」の看板がある=三養基郡上峰町の屋形原交差点

 佐賀県は21日、県屋外広告物条例に違反し、6年間にわたる再三の是正指導・勧告に従わなかったとして、三養基郡上峰町にある看板2基の設置者名を公表した。2車線以上の県道や国道が交わり信号機のある「重要交差点」への設置が理由。

 看板は上峰町の屋形原、切通し交差点に1基ずつ。設置した上峰町の飲食店「大幸園」代表の男性は、同じ交差点にある場外舟券売り場「ボートピアみやき」(同郡みやき町)の看板が認められていることに触れ、「40年以上前から設置していた。全てが撤去されるのならまだ納得できるが、なぜうちだけなのか」と反発している。

 2010年度の県条例改正により、景観や安全上の問題で重要交差点に屋外広告物は設置できなくなった。ただ、自治体が設置に関わるものは、県と協議した上で認めている事例もある。ボートピアの看板は昨年3月に認められた。

 「ボートピアみやき」とみやき町企画調整課は公営競技の公益性に加え、「周辺の生活道路利用に悪影響が出ないよう地区住民から要望もあり、幹線道路から適切に事業所まで誘導するために必要」としている。

 県都市計画課は飲食店に対し、これまで是正勧告を3回、文書通知や訪問などで指導を十数回してきた。条例改正後、初となる違反設置者の公表に踏み切った。担当者は「同じ交差点や他の場所でも自費で撤去してもらっている。今回は行政処分ではなく、まずは自主的な撤去を求めたい」と説明する。

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