大地震を想定した訓練で、離島から救護者を搬送する米海兵隊のオスプレイ=佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地

 「防災の日」の1日、長崎県佐世保市で市防災訓練があり、米海兵隊オスプレイ2機が離島の災害救助訓練に参加した。陸上自衛隊相浦駐屯地から離島の宇久島(うくじま)を1往復し、救援物資とけが人役を搬送した。

 自治体防災訓練への米オスプレイ参加は九州で初めて。機体の輸送能力を評価する声が上がる一方、佐賀空港への陸自オスプレイ配備を見据えたデモンストレーションとの見方もある。

 長崎県北部で午前9時半ごろ、震度6強の地震発生を想定した。強い雨が降る中、相浦駐屯地に着陸した米オスプレイに災害派遣医療チームの医師らが乗り込み、午前10時半すぎに約60キロ離れた宇久島へ飛び立った。約15分後に島に着陸、けが人役を1人乗せて11時15分すぎに再び相浦駐屯地に戻り、救急車に移した。

 報道陣の取材に応じた朝長則男市長は「オスプレイは滑走路がない所に着陸でき、スピードも速い」と有効性を強調した。佐賀空港への陸自オスプレイ配備計画に対し「安全保障に関してコメントする立場にない」としつつ、防衛省が佐賀空港を将来的に防災拠点と位置付づけていることには「大歓迎」と語った。

 一方、米軍の動向を監視するリムピース佐世保の篠崎正人さん(69)は訓練の実効性に疑問を示し、「佐賀空港に配備されるオスプレイへのアレルギーを払しょくするための参加ではないか」と批判した。

 佐賀県関係者も訓練に注目した。県や佐賀市の職員、県議会オスプレイ特別委員会の木原奉文委員長らが一般席から見学した。木原氏は「私的に来たので、コメントは控えたい」と感想を避けた。

=オスプレイ 配備の先に=

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