「ロボホン」に話しかける高橋さん=佐賀市の県立美術館

■「面白いと思うことを形に」

 ロボットクリエーターの高橋智隆さんが27日、佐賀市の県立美術館ホールで講演した。ロボットが医師や弁護士などの職業で活躍する可能性があることを紹介し、単純労働を代行するイメージを否定した。人の顔や音声、好みを把握して対話する愛嬌(あいきょう)のある自作ロボットを実演しながら、「迷ったらユニークな選択肢を選ぶ」という創作姿勢を明かした。

 高橋さんは、自身のロボット創作の原体験として鉄腕アトムを挙げた。文系の大学を出た後、ものづくりの仕事をしたいと京都大学工学部で学びなおした。大学時代からロボットを自作し、今も従業員を雇わず自作している。

 自作を続けていることについて「作り手にノウハウが蓄積し、新発明が降臨する」と語り、手を動かし、課題解決のために試行錯誤することが新たなアイデアにつながると説明した。国内企業が製造工場を海外に移したことが外国の技術力を高め、日本企業の技術力の低下につながっていると指摘した。

 講演では、スマートホンに代わる電話機として製作した「ロボホン」を実演した。高橋さんが「あしたの佐賀県の天気は」と尋ねると、降水確率や気温を人なつっこい音声で応答した。

 家事代行のような「役に立つ」ことより、自分が面白いと思うことを形にしている創作姿勢を説明。「迷ったらユニークな選択肢を選ぶ」と自身の判断基準を紹介し、「皆さんもケータイショップでスマホとこのロボットが並んでいたら、ユニークな方を選んで下さい」と話すと、会場から笑いが起きた。

 講演会は佐賀新聞社、佐賀県の共催。学映システムが特別協賛した。

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