手作りの立体模型地図を贈呈した原田正敏さん(右)=伊万里市役所

 伊万里市立花町の元中学校長、原田正敏さん(85)が、手作りの立体模型地図を市に寄贈した。伊万里市の地形を忠実に再現した力作で、原田さんは「多くの市民に見てもらいたい」と話している。

 市販地図から等高線10メートルごとに地形を板紙(厚さ1ミリ)に写し取り、それ切って貼り重ねた。市内は国見山(776メートル)が最高峰で、約80層の3D地図(2万5千分の1、縦90センチ・横110センチ)になった。原田さんは「市の立体地図は過去に5回ほど作ったが、今回が最高の出来」。塚部芳和市長は「市の地形が一目で分かる。防災など実用面でも役立ちそう」と喜び、原田さんに感謝状を贈った。

 1950年代、阿蘇山が中学の修学旅行コースで、事前に生徒に分かりやすく教えようと学生時代に見た立体地図を思い出し、阿蘇山周辺地図を作ったのがきっかけ。楽しさを知り、市や県の立体地図も作るようになった。その後に赴任した山代中では模型クラブで生徒たちにも地図製作を指導した。

 当時はトレーシングペーパーとカーボン紙を使って地図を写す作業から手間がかかった。現在はコピー機で作業が効率的になったが、それでも今回は6月から半年を要した。

 「これが集大成」としていた原田さんだが、贈呈式で塚部市長らと話すうちに、「住んでいる立花地区の詳細な立体地図を作りたい」と創作意欲を膨らませた。

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