御神幸祭を前に、荒穂神社へ続く道にたった縄と竹でできた門。悪霊を寄せ付けない役目があるという=みやき町宮浦の汐井川

できあがった全長30メートルを超える縄を切り整える町民たち=基山町宮浦の共同乾燥場

できあがった全長30メートルを超える縄を切り整える町民たち=基山町宮浦の共同乾燥場

 荒穂(あらほ)神社(基山町)の秋の大祭「御神幸祭(みゆきまつり)」が23日、開かれる。獅子舞や鉦風流(かねふりゅう)などさまざまな伝統芸能が奉納され、町内が祭り一色に染まる。

 荒穂神社は基山(きざん)南側の宮脇地区に鎮座し、「日本三代実録」(860年)や「延喜式神名帳」(927年)などにも記述がある、古く格式ある神社。御神幸祭の開始時期は定かではないが、約500年前の文献に関連記事があるという。

 当日は早朝にご神体がみこしに移され、各芸能が奉納された後に御仮殿(おかりでん)(町老人憩いの家北側)に行列を組んで下る。御仮殿で正午から神事が執り行われ、伝統芸能を奉納、再び神社に上り、再度芸能を奉納する。

 祭りに先立ち、18日には「しめ打ち」と呼ばれる作業があった。宮浦地区の共同乾燥場に町内から約70人が集まり、わらをなって長さ30メートルを超えるしめ縄を作成。御仮殿と荒穂神社近くの汐井(しおい)川に、竹と縄で作った鳥居に似た門を立てた。祭りの会場に悪霊を寄せ付けない役目を果たすという。氏子総代会長の大山軍太さん(79)は「祭りは文化や伝統を伝え、地域の結束を高める。若い人が社会性を学ぶ場にもなっている」と意義を語る。

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