■野生児に育んでくれた

 1995年、神戸の街をマグニチュード7・3の大きな揺れが襲った阪神淡路大震災。僕は母のおなかの中にいました。その後、母は父の仕事先の熊本に避難し、そこで僕は生まれました。

 神戸の自宅を引き払って家を探そうということになり、都市部に近く利便性が良い自然豊かな街を探し、幾つかの候補の中から、水がきれいで自然豊かな基山に引っ越したそうです。

 当時2歳の僕に記憶はないのですが家の周辺は車の通行量が少なく、三輪車を買わずに足の届かない子ども用の自転車を買ってもらい、物心ついた時には補助輪なしで走り回っていました。近所でも「小っちゃいのに大きな自転車で飛んでって危なか!」とよく言われ、両親や兄たちからも随分叱られました。

 おかげで事故なく育つことができました。基山がのびのびと、野生児として丈夫におおらかに育んでくれたと感謝しております。(基山町けやき台出身、神奈川県在住)

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