赤土を使った新作土びな人形を手にする聖心房主の倉富博美さん=多久市多久町

 多久市の多久聖廟の近くにある人形工房「聖心房」で恒例のひな人形展が開かれている。工房主で人形職人の倉富博美さん(66)は「年々体力の衰えを感じるが、やれるところまでやりきりたい」と、自宅の居間で23年目の創作展を披露している。5日まで。

 今回は土びな人形約200点を展示した。赤土と白土を材料に粘土を板状にかたどって手びねりを加え衣装が床に広がるように造形した新作を紹介している。「縁起のいい末広がりを意識した」と倉富さん。ひな人形が着飾る衣装の部分では粘土をどろどろにとき、筆でなぞって質感を持たせる「ドベ」という手法で創作性の高いひな人形も並べている。

 この時期は静岡県や山口県から訪れる客もいて、倉富さんは「わざわざ足を運んでくれるファンのためにも、新しい手法による人形制作に心掛けたい」と語る。問い合わせは聖心房、電話0952(75)6432。

このエントリーをはてなブックマークに追加