新しくバス停を整備する「まいづるナイン玄海店」北側の町道。中央線を引き、バス停車専用レーンを設ける=東松浦郡玄海町

 東松浦郡玄海町は、10月に予定していた町民が無料で使えるコミュニティーバスの運行を、来年4月に延期した。交差点に新設するバス停について県の基準を満たしていなかったため、追加工事が必要になった。当初予算で453万円だった事業費も、約3倍の1547万円に膨らむ。

 新しいバス停は、新田地区にある「まいづるナイン玄海店」北の町道に整備する。当初は屋根などを設ける計画だった。町が5月、唐津警察署と唐津土木事務所に整備案を説明した際、唐津署から不備を指摘された。交差点から5メートル以内に車両出入り口をつくる場合、県が定める車両出入り口設置基準に基づいて協議が必要という。

 両者が協議した結果、事故や渋滞を防ぐため町道に中央線を引いたり、バスの停車用レーンを造ったりする工事が加わった。

 町財政企画課の担当者は、運行が半年遅れることについて「9月補正予算に工事費を計上し議会の承認を得る必要があった。認識が甘かったと言われても仕方ない。来年度に間に合うよう準備を進める」と釈明した。

 コミュニティーバスは、町民を証明する券を提示すれば、無料で利用できる。交通弱者や町外に通う高校生の移動手段として、平日に1日5便運行する。全町民無料のバスは、佐賀県で初めて。

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