有田焼の窯元や商社、嬉野温泉の旅館の関係者約30人が出席したワークショップ=嬉野市の「茶心の宿 和楽園」

 有田焼の窯元や商社と嬉野温泉の旅館が意見を交わし、旅館の個性を引き出しサービス改善につながる器や料理を探るワークショップが1日、始まった。佐賀県の有田焼創業400年事業で、窯元や商社は旅館とコミュニケーションを重ね、提案型の商品開発や営業のスキルを育む。12月まで全6回開く。

 トップシェフ向けの業務用食器を開発する「プロユースプロジェクト」の一環。嬉野温泉旅館組合が協力する。モデル旅館となった「茶心の宿 和楽園」と「ホテル光陽閣」を視察し、旅館特有の悩みや提供したい料理のイメージ、逆に窯元側から提案できる器など、両者の情報を共有し解決策を探る。最終回では、改良された器や料理のサンプルを提示する。

 初回は窯元や旅館から約30人が出席、プロジェクトのクリエイティブディレクター榎園豊治氏が講演した。「どの地方旅館も料理や客室に個性がない。どう特化するかが鍵」と指摘し、「窯元と旅館が組めば、その旅館独自の世界観やストーリーが表現できる。動線が長いため理想的な温度で料理を提供できない旅館の弱みも克服できるかもしれない」と強調した。

 意見交換では、旅館側の関係者から「スタッフが高齢化し、陶器の重さがつらい」「お茶どころ・嬉野に来たと感じられる器があれば」などの声が上がった。

=有田焼400年=

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