唐津市は21日、JR唐津駅前にある「ふるさと会館アルピノ」(同市新興町)の指定管理者を変更する議案を22日に追加提案すると市議会運営委員会で説明しながら、即日取り下げた。契約中の管理者の体制を変更する予定だったが、「経営診断のデータで疑義のある情報をつかんだ」として再点検する考えを示した。

 午後6時に急きょ開かれた議運委で、田中秀和議長が「午後5時に市長からあす提出予定の追加議案を取り下げたいとの申し出があった」と報告した。執行部が理由を説明し、議員が経緯をただした。午前の段階では、22日に本会議を開いて追加議案を審議する予定だったが、休会とした。

 アルピノは運営共同事業体3社が、昨年4月から5年契約で運営を受託した。14日に3社の連名で東京に事務所を置く代表企業の「Asile(アジール)」の1社で運営したいとの要望書が市に出された。

 市は初年度の運営実績やアジールの財務諸表を提出させ、そのデータを元に一般社団法人県中小企業診断協会に経営診断を依頼。20日に指定管理者選定委員会を開き、1社での運営を容認した。

 その後、提出資料などに疑義のある情報が市に寄せられた。井上和彦商工観光部長は「疑義の部分について監査委員にしっかり見ていただき、疑義を晴らしたい。問題があれば、企業に聞き取りし、今後の対応を見極めたい」と語った。

 アルピノは物産展示販売場やレストラン、イベントホールなどがある。受託3社のうち、ログポート(佐賀市)は東松浦郡玄海町の「玄海海上温泉パレア」の指定管理者で、経営悪化を理由に今月末で撤退する。

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