韓国・スンチョン湾で、マンガン付き潟板でのハイガイ採り

 明治のころから有明海と児島湾(岡山県)の漁民は交流があったという。アガマキ採りの出稼ぎに行ったり、稚貝を移植したりしたこともあったようだ。児島湾での跳ね板の呼び方は「滑り板」「走り板」で、「潟板」「磯板」「沖板」とも呼んでいたらしい。

 国内でところ変われば呼び方も形も違う。かつて児島湾では潟板の両脇に幅が狭い板を打ち付けて、貝が積めるようにしていた。また、ハイガイを効率よく採るため、潟板の片側に鉄製のマンガン(爪がある枠)が取り付けてあった。それと同じ型の潟板が、韓国のスンチョン湾で今も使われている。

 韓国の南西岸は干潟が発達していて、砂潟以外では潟板が使われている。呼び方は「ポルぺ(潟の船)」で、アガマキやハイガイを採る時の板はサイズが大きい。また、中国の揚子江河口部以南は泥干潟が発達しているから「ハンドル付きの小船のような泥そりが使われいる」とある本にあった。東南アジアの国々にも干潟はあるので、当然泥そりは使われている。

写真家 中尾勘悟(鹿島市)

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