来年の干支「酉」をかたどった唐津焼の置物を制作する中野霓林さん=唐津市町田の中野陶痴窯

 唐津焼の中野陶痴窯(唐津市町田)で、来年の干支(えと)「酉(とり)」の置物づくりが追い込みを迎えている。作業に当たる細工物の第一人者・三代中野霓林(げいりん)さん(66)は「運を“とりこむ”年に」と願いを込める。

 7月から作業を始め、型を使わずに一体ずつ手作りしている。ヘラで丁寧に模様を入れて羽の質感を出し、粉引(こひき)の技法で全体を白く仕上げた。とさか部分は釉薬(ゆうやく)を使わない焼締(やきしめ)で、指先で押さえて独特の質感を表現。くちばしと爪には磁器を埋め込んでいる。「景気が上向いていい年になるように」(霓林さん)と、雄の尾は上向きに立たせている。

 大、中サイズの置物(雌雄セット)と小サイズの香合(こうごう)を制作し、20体程度を予定しているが注文に応じて追加制作する。価格は6~30万円。問い合わせは同窯、電話0955(73)8881。

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