2015年度県決算の審査意見書を山口祥義知事に手渡す県監査委員の池田巧代表監査委員(左)=県庁

 佐賀県監査委員(池田巧代表監査委員、4人)は2日、2015年度の歳入歳出決算の審査結果をまとめた意見書を山口祥義知事に提出した。ミスが重大か著しく妥当性を欠く「重要な指摘事項」として、基金の不適正な管理や工事の過大積算など4件を指摘した。チェック体制の再点検や関係部署での情報共有化など内部統制の強化を求めた。

 工事の過大積算は、県警発注の光ファイバーケーブル接続工事で、積算単位を誤ったために本来の積算額よりも約317万円膨らみ、その額を元に入札、契約していた。受注業者も含む複数業者の見積もりを参考に発注したが、いずれの見積もりも誤った積算だったため、県警は受注業者に過大分の返還を請求、近く返還されるという。

 保育所整備などに使う「安心こども基金」については、市町への補助金を一度減額修正後に再び増額する際、一般会計に繰り入れる必要があったのをそのまま基金を取り崩していた。

 このほか伊万里特別支援学校で、所得超過で支給対象にならない教職員に扶養手当など約11万円を支給していた。誤支給分は既に返納されている。名護屋城博物館では、空調機関連の工事で契約書が必要だったにもかかわらず作成していなかったり、契約手続きを完了しないまま業者に企画展の受け付け・案内業務を行わせたりしていた。

 山口知事は「職員に仕事の中身の本質的なところをしっかり研修させたり、チェック体制を強化して県民の信頼を失わないようにしたい」と述べた。

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