「うれしの茶」の米国輸出を目指しているJAさがみどり嬉野支所は、生産者と試験栽培し、欧州の検査機関に残留農薬成分の検査を依頼した茶葉について、「一番茶の残留農薬成分は米国輸出の基準以下だったが、二番茶から1種類の成分が基準を超えて検出された」と発表した。

 検査機関が調べた農薬成分は数百項目に及び、二番茶からは、病気の治療剤に含まれるテブコナゾールが茶葉1キロ当たり0・13ミリグラム検出された。同成分の米国輸出基準は同0・02ミリグラム。

 同支所は、生産者と嬉野市不動山地区の実証ほ場で輸出用茶葉を試験栽培。昨秋以降、テブコナゾールを含む病気の治療剤は使用していなかった。それでも検出された理由として「周りの畑にかけた薬剤がドリフト(農薬飛散)したとみられる」と説明する。治療剤は通常、二番茶の収穫前に散布されているという。

 ドリフトを防ぐ方法としては「一つの茶園だけでなく、一定区画すべてを輸出専用にすることなどが考えられる」と同支所。

 ただ、薬剤を使わないと当然、病気のリスクが高まり、「米国でそれに見合う高価格で販売できるかが鍵になる」と語る。嬉野市が日本貿易振興機構(ジェトロ)などと取り組んでいる、米国市場開拓の行方に注目している。

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