基調講演する「ご近所福祉クリエーター」の酒井保氏=嬉野市社会文化会館リバティ

■地域福祉の理想像探る

 これからの地域福祉について考える「うれしの幸せまつり」が27日、嬉野市社会文化会館リバティであった。「ご近所福祉クリエーター」として広島と仙台を拠点に地域福祉を推進している酒井保氏の講演や、嬉野市内で多世代交流や健康づくりに取り組んでいる7団体の発表、パネル討議を通し、参加者は現在の福祉の課題と理想型を共有した。

 酒井氏は講演で、国民の5人に1人が後期高齢者となる「2025年問題」に触れ、多世代で地域の課題を考える手段として「子ども発のまちづくり活動」などを提案。また、介護サービスを利用し始めた高齢者が、それまであった社会的なつながりを失ってしまう傾向に疑問を呈し、「(ふれあいサロンなど)社会性の推進側と制度・サービスの供給側が一緒に取り組むことが必要」と訴えた。

 市民発表では、10年前から「3B体操」など健康増進に取り組んでいる「三坂老友会」や、特別養護老人ホームの利用者と1年間交流した塩田小4年生などが登壇。パネル討議でも市民4人が酒井氏と意見を交わした。

 会場ではこのほか、車いすやシニアカーといった福祉機具を体験できるコーナーやマルシェ、子どもの遊び場も設けられ、さまざまな世代が訪れてにぎわった。

このエントリーをはてなブックマークに追加