伝統的な町並みが残る肥前浜宿は、毎年3月に開かれる「鹿島酒蔵ツーリズム」の会場としてもにぎわう=2015年、鹿島市浜町

 伝統的な町並みが残る鹿島市浜町の観光地「肥前浜宿」の保存活動が、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に選ばれた。県内からの登録は初めて。関係者は景観の保存や活用、後継者の育成に向けて意欲を高めている。

 肥前浜宿は江戸時代から酒造業で栄え、白壁土蔵の酒蔵やかやぶき屋根の家並みが残る地域。地元住民らが30年近く前から保存活動を始め、2001年に「肥前浜宿水とまちなみの会」を立ち上げた。酒蔵コンサートやスケッチ大会を開いているほか、近年は「鹿島酒蔵ツーリズム」の会場としてもにぎわう。

 今回の登録を受け、まちなみの会には近く、同連盟から登録証と応援金20万円が贈られる。プロジェクト協賛企業からは今後、応援金や現地でのボランティアなどの支援が期待される。

 まちなみの会の中村雄一郎事務局長(67)は「ユネスコのネームバリューは大きく、登録はうれしい。後継者育成が課題だが、子どもたちが地元に誇りを持つことにつながっていけば」と話した。

 「未来遺産」は09年から始まり、毎年8~10の取り組みを登録。今回は全国から26の応募があり、まちなみの会を含む5団体の活動が選ばれた。

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