再建され、除幕式で披露された鍋島直正公銅像=佐賀市の佐賀城鯱の門北側広場

■維新150年へ機運高める

 官民一体の運動で再建が進められてきた佐賀藩10代藩主鍋島直正公(1814~71年)の銅像が完成し、佐賀市城内の佐賀城二の丸跡(鯱(しゃち)の門北側広場)で4日、除幕式が開かれた。募金集めに奔走した有志や寄付をした人たちが、詰め掛けた県民とともに開明的な名君の「再来」を祝い、来年の明治維新150年の節目に向けて機運を高めた。

 銅像は衣冠束帯の立ち姿で、佐賀藩ゆかりの反射炉を模した台座、基壇と合わせて約8・5メートルの高さがある。除幕式には、官民でつくる再建委員会(会長・井田出海佐賀商工会議所会頭)のメンバーや寄付者に加え、近くの小学校2校の児童が参加した。幕が下りると、参観者が一斉にカメラのシャッターを切り、近代化を成し遂げた幕末佐賀藩の科学技術を象徴するカノン砲の祝砲がとどろいた。

 再建委員会が直正公生誕200周年に当たる2014年から募金活動を展開した。銅像の原型は、佐賀大学芸術地域デザイン学部の徳安和博教授が担当した。

 県立美術館ホールで開かれた記念式典には約500人の関係者が出席した。井田会長は「佐賀の輝いたシンボルとして、青少年たちが進取の精神を学び、仰ぎ見る存在になることを願う」とあいさつした。

 直正公銅像は1913年、生誕100年記念で佐賀市の松原神社西側に建立されたが、大戦時の金属供出で44年に撤去。募金は全国から約1700件、1億4000万円が寄せられ、このうち1億円が建設費に充てられた。残りは県に全額寄付される。

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