22日組鳥栖三神 きやぶ百景

 神代の昔、豊葦原瑞穂(とよあしはらみずほ)の国すなわち日本列島は出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)が支配していたが、天照大神(あまてらすおおみかみ)の使いが来て「国を譲れ」と言う。で、大国主命は息子の事代主命(ことしろぬしのみこと)に聞いてくれと言う。

 使いが事代主命に会いに行くと釣りをしていて、鯛(たい)を釣り上げたところだった。事代主命は「気分が良かけ国ば譲ろう」と言って、自分は海の産物をもたらす神「えびす」になった。

 恵比須さまが右手に釣りざおを持ち左脇に鯛ば抱えとるのは、だからである。

 長崎街道・田代宿、南の構口からゆるやかな坂を登ると左手のほこらに石の恵比須さまが祭られている。普通、恵比須さまの釣りざおは毎年新しく奉納するため、右手に穴が開いていて竹やカズラの釣りざおを差し込むが、外町の恵比須さまは釣りざおを持ってござる。10月15日はとす長崎街道まつり。珍しか恵比須さまば見にこんね。

絵・水田哲夫(鳥栖市本町)

文・高尾平良(鳥栖市本町)

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