公民館講座

 県内自治体の公民館職員などを対象にした実践講座が22日、佐賀市の神野公民館で開かれた。福島大うつくしまふくしま未来支援センターの天野和彦特任教授を講師に招き、約30人の参加者が災害発生時の公民館の役割を考えた。

 天野特任教授は、東日本大震災での震災関連死の現状に触れ「被災者の一人一人の心が弱っている。福島県のインフラが整備されても、そこで生活を送る住民の心が丈夫でなかったら、本当の復興とはいえない」とし、地域の力を高める社会教育の必要性を指摘。その上で「避難所に交流の場を提供することで、被災者の自治活動が促進される。孤独にさせないために、人と人がつながる仕組みが大切」と呼び掛けた。

 本来、戦後復興の拠点として生まれた公民館は交流の場や自治を促進していた場所だったことを強調し、「公民館は原点に立ち返る必要がある」と訴えた。

 参加した公民館職員の男性(50代)は「実際の現場に居合わせないと分からない孤独死の話などが印象的で、勉強になった」と振り返った。

 このほか、避難所の運営を想定したワークショップも実施した。講座は県の委託事業で、県立生涯学習センター(アバンセ)が主催した。

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