人命救助で感謝状が贈られた(左下から時計回りに)松本一海さん、因満則さん、元岡善孝さん、立石高伸さん=唐津市二タ子3丁目の唐津海上保安部

 唐津海上保安部は3日、唐津市の浜崎海岸で人命救助した海の家経営の松本浩実さん(49)=玄海町=と一海さん(20)親子ら5人に感謝状を贈った。一海さんは今春、佐賀県消防学校に入学した唐津消防本部所属の初任科生で、学んだばかりの心肺蘇生法を現場で早くも役立てた。

 8月7日午後1時20分ごろ、水上バイクで遊んでいた男性(52)が沖合約30メートルで転落。海の家の手伝いに来ていた福岡県の会社員、元岡善孝さん(49)と因満則さん(48)は「男性は浜で歩いているときから酔ってふらついていた」とマークしていた。2人の仲間の立石高伸さん(41)が水上バイクで現場に向かい、浜辺まで搬送した。

 男性は意識がなく、口から泡をふいていた。救助の様子を隣接する海の家の松本浩実さんが見ていて、手伝いに来ていた一海さんが的確な心肺蘇生を施し、男性は呼吸を戻した。

 「人形相手の訓練しか経験がなく、胸を押すと思っていた以上に深く沈んだ。貴重な経験になり、より消防士としての自覚が湧いた」と一海さん。10月には消防学校を卒業し、現場に配属される。

 唐津海上保安部の西分竜二部長は「皆さんの功績のおかげで、7、8月の唐津市内の海の死亡事故はゼロ」とたたえた。

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