避難者から寄せられるさまざまな質問を疑似体験した模擬訓練。参加者は回答の仕方、避難時の注意点を学んだ=佐賀市嘉瀬町の嘉瀬小学校体育館

地震や風水害での対策について講話した佐賀市消防防災課の野田公明専門官

 昭和28(1953)年の大水害を教訓にした「嘉瀬町自主防災避難訓練」が2日、佐賀市の嘉瀬小体育館などであった。9回目となる今回は避難所開設の模擬訓練を初めて行い、避難者から寄せられる質問への対応の仕方について理解を深めた。

 地元自治会などでつくる「嘉瀬まちづくり協議会防災・安全部会」(部会長、松本洋・嘉瀬校区自治会長)が主催。訓練は15年度に町社会福祉協議会から引き継いで実施している。この日は記録的な大雨で巨勢川、嘉瀬川が決壊の恐れがあるという想定。各地区の公民分館を経て嘉瀬小体育館に避難する訓練に取り組んだ。

 同部会のメンバーが避難者とやり取りする模擬訓練では、避難者役を務める新生団地の住民が「毎日飲む薬を家に忘れてしまったが、どうしたらいいか」と質問。部会のメンバーは「かかりつけの病院に問い合わせ、うまくいかなければ救急隊に相談を」と応じた。市消防防災課の野田公明専門官が「同じ薬でも分量などが分からないので、おくすりノートを所持してほしい」と助言した。

 野田専門官による講話、はしご消防車の観覧もあり、地元住民ら約500人が参加した。松本部会長は「ただの避難訓練に終わらず、自分だったらどうするかを深く考えるきっかけになった」と手応えを語り「介護や支援が必要な方への声かけがこれからの課題」と対策を検討する方針を示した。

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