ミャンマーの人身取引の現状と日本の課題 JICA専門家の甲木さん講演

 ミャンマーでの人身取引の現状を伝えようとNPO法人「女性参画研究会・さが」とアバンセは16日、佐賀市立図書館で、昨年6月までミャンマーで人身取引被害者自立支援プロジェクトに携わった甲木京子さんの講演会を開いた。

 甲木さんはミャンマーで4年間、JICA(国際協力機構)の専門家としてプロジェクトのチーフアドバイザーを務め、人身取引の被害者が相談できる窓口の設置や支援者の育成に携わった。「ミャンマーの現状から学ぶ日本の課題」のテーマで語り、「ミャンマーでは元被害者が人身取引に関与するケースもある。格差がひどく麻薬売買より簡単に稼げるため、徹底的になくすのは難しい」と実情を報告した。

 日本では、女子高生が援助交際などで金銭を稼ぐJKビジネスや、外国人技能実習生への強制労働など人身取引が多いと問題を指摘。「女性から相談があると売春だと決めつける二次被害もある。被害者の保護や、自立を促す支援は日本も共通の課題」と強調した。

 アジアの文化に興味を持ち参加した佐賀西高1年の〓島桜さん(16)は「政府の目が行き届いていない人身取引の現状や、日本の取り組みのランクの低さに驚いた。文化など華やかな部分だけでない部分にも目を向けていきたい」と話した。

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