水田農業の技術を共有 佐賀市でフォーラム

 コメ、麦、大豆の栽培などに関する革新的な技術の情報共有を図る「九州沖縄地域マッチングフォーラム」が20日、佐賀市で開かれた。九州各県の研究者や生産者、行政関係者らが、水田農業に関する研究成果を発表し、現場への普及につなげようと意見交換した。

 4件の発表があり、県内からは県農業試験研究センターの担当者らが、大豆の不耕起播種(はしゅ)技術と、ビール大麦の品質向上に向けた取り組みを報告した。

 大豆の生育には播種時期が大きく影響する。ただ、適期の7月上旬は梅雨のため、耕起後に雨が降ると播種ができず、播種後の雨で土膜ができて出芽不良を引き起こすことも問題点に挙げられる。

 同センターの秀島好知さんは、前作の麦畦を残す不耕起播種は少々の不安定な気象条件にも対応でき、作業の効率化が図られると説明。実際に不耕起播種機を取り入れた団体が高い収量を上げている事例を紹介した。

 県内の二条大麦の作付面積の9割を占める「サチホゴールデン」についての発表もあった。ビール醸造で高い評価を得る一方、子実のタンパク質含有率が低下しやすい課題があることから、実需者であるビール会社が求める基準に近づけるため、施肥法などの検討を重ね、含有量の適正化が図られるようになったことが報告された。

 フォーラムは、農林水産省大臣官房政策課技術政策室と農研機構九州沖縄農業研究センター、九州農業試験研究機関協議会が主催。会場では、九州各県や管内の研究機関による研究成果のパネル展示もあった。

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