移動編集局基山町・お出かけスポット■町立図書館

 昨年4月に開館した新しい町立図書館が熱い視線を集めている。広域利用ができるとあって、鳥栖市や小郡市からの来館も多く、9月までに入館者数が20万人を超える盛況ぶり。小さな町の図書館は当初の計画通り、情報発信と交流の拠点となっている。

 基山小、中学校のすぐ近く。町中央公園の中に木材を生かした扇形の建物が鎮座している。来館者用スペースは1階部分に集中し、段差がないため車いすでの移動もスムーズだ。館内は間接照明が効果的に配置され、落ち着いた雰囲気が漂う。館内の大きな窓からは、芝生で覆われた「読書の丘」など公園内が見渡せる。外で遊ぶ子どもたちの姿を、大人たちが読書を楽しみながら見守る構図もすっかりおなじみになっている。

 普段は図書館に訪れない人に足を運んでもらう仕掛けにも余念がない。昨年は町出身で漫画「キングダム」作者の原泰久さんを招いたトークショーや作品展を実施。開館時間を午後8時まで延長し、夜の図書館を楽しんでもらう「竹あかりナイト」では、館内外に灯籠を配置し幻想的な空間を演出した。

 本年度は、ブックスタート事業やセカンドブックプレゼント事業、子ども読書週間事業など長年の児童サービスに対する取り組みが評価され、「子どもの読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受けた。町図書館係長の城本直子さん(50)は「子どもの作品展など、各学校との連携も進めている。町民の皆さんと理想の形を築いていけたら」とさらなる進化を求めていく。

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