サムスン電子の社名が書かれた表示=7月、韓国ソウル(AP=共同)

■メモリー需要増、米インテル上回る

 韓国のサムスン電子が2017年に半導体の売上高で米インテルを抜き、初めて首位に立つ可能性が出てきた。サーバーやスマートフォン向けメモリーといったサムスンの主力製品の需要が増えているためだ。首位が交代すれば25年ぶりとなり、世界の半導体市場の勢力図が塗り替わる。東芝など日本勢は首位争いとは無縁で、衰退ぶりが一段と際立ってきた。

 米調査会社ガートナーによると、17年の世界の半導体売上高は推計で前年比16・8%増の4014億ドル(約43兆8千億円)。4千億ドルの大台を突破すれば、初めて。特にメモリーは品薄状態に陥っており、売上高が今年52%も増えるとみる。

 スマホのデータ保存に使われるNAND型フラッシュメモリーやDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)のメーカーは、値上げが可能になっているという。サムスンはこれらのメモリーを手掛けている。

 16年の半導体売上高はインテルが540億9100万ドルで首位、サムスンは401億400万ドルで2位だった。17年4~6月期の同売上高はサムスンが約157億ドルで、インテルの約148億ドルを上回り、四半期ベースで首位に立った。17年通年の両社の予想売上高をガートナーは明らかにしていないが「初の首位奪取に向け、サムスンはメモリー市場拡大の最大の果実を得る」と説明している。

 インテルはパソコンの頭脳にあたる演算処理装置に依存したビジネスモデルの転換が遅れ、劣勢を招いたとみられる。

 日本勢ではNECが1985年から1991年まで首位を保った。その後はインテルがトップの座を維持。16年に日本勢で上位10社に入ったのは東芝だけで、8位だった。【共同】

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