JR佐世保線の複線化に伴って伐採される桜の木の周りで、最後の草刈りをする北方町の人たち

 武雄市北方町の住民が植栽して育ててきた桜並木がJR佐世保線の複線化のため伐採されることになり2日、“最後の草刈り”をした。約100人が集まり、桜のトンネルを思い浮かべながら別れを告げた。

 桜並木は北方町志久の六角川とJR佐世保線の間の約300メートル。2007年にまちづくり推進協議会内に桜トンネル実行委員会をつくり、4年がかりで214本を植えた。年に2回の草刈りや施肥など地域ぐるみで育て、春に桜まつりが開かれたこともあった。JRの複線化に伴い、年内に伐採されることになった。

 定例の草刈りも「年内伐採なら必要ないか?」という声も出たが、「最後はきれいにしてお別れしよう」と実施が決定。委員会のメンバーやボランティアの人たちがいつものように集まった。

 草を刈ると、2008年に植樹した北方小児童のネームプレートが現れ、10年の活動を感じさせた。「桜と列車が一緒に撮れるからカメラマンも来ていた」など、思い出を語りながら作業した。

 委員会代表の宮原博泰さんは「桜は車窓からも見え、電車の乗客をお出迎えしてくれていた。事情が許せば、もう一度植樹したい」と話した。

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