ろうそくの光がともる本堂で肩の力を抜き、心を静める参加者ら=鹿島市の誕生院

 「ストレス社会」に生きる人たちのより所にしてもらおうと、鹿島市の誕生院が毎月17日の夜、本堂を「癒やしの空間」として開放する取り組みを始めた。ろうそくの光がともる静かな空間でゆっくりと時間を過ごし、日々の生活でため込んだストレスの解消につなげてもらう。

 誕生院は開かれた寺を目指し、有料で体験できる写経やミステリーツアーなどを行っている。「癒やしの空間」は6月から始めた。

 参加者は携帯電話の電源を切り、ろうそくの光がともる本堂へ。正座や座禅をはじめ、畳に大の字になったり、ヨガマットを持参してヨガをしたりと自由な体勢で過ごせる。

 先月17日は市内外から数人が参加し、薄暗く静かな本堂の畳に腰を下ろした。1時間にわたり、山口光玄執事(51)が唱える子守歌のようなご詠歌や、穏やかな鐘の音が響いた。近くから参加した女性(58)は「すごく気持ちよくて頭の中と肩が軽くなった。ほっとして何だか涙が出ちゃった」と話した。

 山口執事が家族と本堂で過ごしたところ、疲れが癒やされた体験に着想を得たという。山口執事は「ストレスは自分でも気付かないうちにため込んでしまうもの。甘く考えず、うつ病になる前に解消を」と話し、他人の世話をしたり、喜ばせたりする介護や看護、保育などの仕事に携わる人の来場も勧める。

 癒やしの空間は毎月17日午後8時から1時間、参加費は千円。18歳以上が対象で事前の申し込みが必要。問い合わせは誕生院、電話0954(62)3402。

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