東京都議選の結果を受け、記者の質問に答える安倍首相=3日午前、首相官邸

■臨時の自民役員会開催

 安倍晋三首相(自民党総裁)は3日午前、東京都議選で23議席にとどまった歴史的惨敗について「厳しい叱咤(しった)と深刻に受け止め、深く反省しなければならない」と官邸で記者団に述べた。「国政に一時の停滞も許されない。謙虚に丁寧にやるべきことを前に進めたい」として、政策を遂行することで政権運営の立て直しを図る考えも強調した。首相はこの後、臨時役員会を党本部で開く。都議選惨敗の原因を分析し、党勢の回復につなげる考えだ。

 連立を組む公明党とは、政府与党連絡会議で結束して政権運営に当たる方針を確認する見通し。民進、共産両党など野党は学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題を巡り早期の国会召集を迫る構えだ。

 首相は惨敗の原因について「安倍政権の緩みがあるとの厳しい批判があったのだろう。政権奪還した時の初心に立ち返り、全力を傾ける」と記者団に述べた。

 首相は内閣改造と党役員人事の早期実施を検討する一方、政策最重視を掲げて局面打開を目指す。自民党臨時役員会後、二階俊博幹事長が記者会見し見解を表明する。

 ただ予想を超える大敗だっただけに、党内では首相を含めた執行部の責任を問う声が出ている。

 公明党は都議選で小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」と協力し、自民党とたもとを分かったため連立にしこりが残る懸念がある。

 野党は攻勢を強める。民進党の野田佳彦幹事長が国会内で会見するほか、加計学園問題に関する党の疑惑調査チームの会合を開く予定だ。【共同】

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