武雄市内で開かれた叙勲祝賀会で、出席者と声を交わす古川康氏(右奥から2人目)と大串博志氏(左から2人目)=23日午後

 安倍晋三首相が28日召集の臨時国会の冒頭で衆院を解散し、総選挙を「10月10日公示-同22日投開票」とする方針が固まったのを受け、佐賀1、2区に出馬予定の現職と新人は23日、陣営の体制づくりや支援者へのあいさつ回りに奔走した。解散前最後の週末となり、選挙戦のムードが一気に高まった。

 自民の岩田和親議員(比例九州)は、10月8日告示の佐賀市議選の立候補予定者の事務所開きに姿を見せた。あいさつでは「市議選と重なり、11月には鳥栖市議選がある。この時期の選挙は困ると何度も安倍さんに言ったつもりだが…」と笑いを交えて自身の選挙をアピール。「市議選と相乗効果で戦いたい」と支援を求めた。精力的に出席者と握手して回る姿に「どっちの事務所開きか分からない」との声も聞かれた。

 民進党県連は23日に総合選挙対策本部を立ち上げ、各団体への推薦依頼などを本格化させることを確認した。臨時常任幹事会に出席した原口一博議員(佐賀1区)は「卑(ひ)怯(きょう)千万と言わざるを得ない解散。民主主義を崩壊させないために選挙は決して負けられず、全力で頑張る」と声を強めた。党副代表として全体の選挙対策に追われる一方、足元でも選挙事務所を前回と同じ物件に決めるなど自身の準備も進める。

 自民の古川康議員(佐賀2区)は、早朝から“選対会議”をこなすと唐津市や多久市などの祭りやスポーツ大会に精力的に顔を出した。選挙事務所は前回の唐津市から今回は武雄市へ移す。「前回は知事からの転身だったので、今回が(衆院議員としての)初戦。相手との戦いというより、自分への評価と期待が表れる選挙」と引き締めた。

 民進の大串博志議員(比例九州)は嬉野市消防操法大会を皮切りに、武雄市や鹿島市などの祭りを中心に10分刻みのスケジュールで駆け回った。選挙事務所は武雄市に置く予定で、「急な選挙は慣れているので準備は手際よく進んでいる。公民館単位で集会を重ねて後援会組織も増えており、前回と違った手応えを感じている」と力を込めた。 

 共産党は衆院選と10月の佐賀市議選の立候補予定者が登壇する集会を佐賀市で開き、同党副委員長の山下芳生参院議員も駆けつけた。約300人の支持者らを前に、1区に出馬予定の上村泰稔氏は「安倍政権を退場に追い込むチャンス。民主主義を勝ち取る」、2区に立候補する予定の大森斉氏も加計(かけ)学園問題などを挙げて「国政の私物化と暴走を許さないために、負ける訳にはいかない」と訴えた。

 佐賀1区には、政治団体幸福実現党から中島徹氏が出馬する予定。

このエントリーをはてなブックマークに追加