パネルディスカッションなどで、伊万里港の歴史を振り返り、将来像を探った開港50周年記念シンポジウム=伊万里市民センター

 今年開港50周年を迎えた伊万里港の将来像や、港を生かした地域活性化の方策を探るシンポジウムが23日、伊万里市民センターであった。パネルディスカッションでは、江戸時代に国内外に向けた古伊万里の積み出し港だった歴史に触れ「港の風情と現代的な物流拠点を両立させる視点が必要」などの意見が出された。

 パネルディスカッションは塚部芳和市長を進行役に、佐賀県立九州陶磁文化館館長の鈴田由起夫氏をはじめ、文化界や県、港を利用する企業の代表ら6人が登壇した。

 登壇者は、伊万里が焼き物の輸出港として海外での知名度が高いことや、江戸時代の北前船の航路を中心に全国各地に古伊万里が残っていることを指摘。観光客増加へ「約200カ所の北前船寄港地と協力を」「伊万里と食と器を生かした海外向けPRが大切」と提言した。産業界からは輸出入の増加に向け「中韓と連携した取り組みが課題」などの声が上がった。

 このほか、市職員として開港に携わった元伊万里市助役の富村繁雄氏が、漁業権交渉などの当時の思い出や、鎌倉時代からの港の歴史を紹介した。

このエントリーをはてなブックマークに追加