鳥栖-浦和 前半1分、先制のシュートを決める鳥栖FW田川=さいたま市の埼玉スタジアム2002

 2試合ぶりに先発に名を連ねた若きストライカーは、3万人の大観衆にも物おじすることはなかった。鳥栖はルーキーのFW田川が初の2得点と躍動。試合巧者の浦和に追い付かれ、敵地勝利は逃したものの、赤く染まったスタジアムにその存在を知らしめた。

 前半1分。中央のFW小野からロングパスを受けると、左足を一閃(いっせん)。裏のスペースに抜け出す得意の形で、チーム最初の好機をしっかりとものにした。

 後半、同点に追い付かれた6分後にも抜群のスピードを見せつけた。GK権田のゴールキックが最前線へ。相手DF選手のクリアミスを見逃さず飛び出すと、突進してくる浦和GK西川を交わして左足でボールを浮かせた。

 リーグ戦出場は17試合目。得点は4月の新潟戦から遠ざかっていたが、「サッカーに打ち込めているし、お手本の選手もいる」と田川。レベルアップのため、全体練習終了後はブルーノ・コンカコーチとマンツーマンで技術練習に取り組んでいる。飽くなき向上心が結果に結びついた。

 2度のリードを守り切ることはできなかったが、「浦和の弱点をチーム全体で突くことはできた」と田川。約2カ月ぶりに戦列復帰したFW小野がいいパフォーマンスを発揮するなど今後に向けた好材料もあった。鹿島、C大阪と続く上位との連戦に持てる力のすべてをぶつけることを誓った。

このエントリーをはてなブックマークに追加