荒穂神社の秋の大祭「御神幸祭」。行列を組み、御仮殿へと下る一行。里山には鉦と太鼓の音がこだました=基山町宮浦

 奉納される鉦(かね)と太鼓の音から「どんきゃんきゃん祭り」の愛称で知られる基山町荒穂(あらほ)神社の秋の大祭「御神幸(みゆき)祭」。毎年9月23日の秋分の日に執り行われ、さまざまな伝統芸能が奉納される。

 当日はみこしや羽熊(はぐま)、挟み箱など約300人による大名行列を模した行列が早朝、本殿を出発。ゆっくりした歩みで、約2キロ先の御仮殿(おかりでん)まで往復巡行する。

 本殿と御仮殿では、鉦を頭上に掲げて打ち鳴らす風流(ふりゅう)や古代朝鮮文化の影響を残す獅子舞を披露。災いを払い、行列の道案内をするとされる災払(さいばらい)は、赤い髪の鬼をかたどった衣装に身を包んだ子どもたちが、掛け声とともに棒術を繰り出す。

 地域の伝統を語り継いでいこうと、新たな動きもある。今年から町内史跡などのボランティアガイドを務める基肄(きい)かたろう会のメンバーが、準備段階から祭りのさまざまな場面に加わり、写真撮影などを担っている。総代会長の大山軍太さん(79)は「伝統は続いてもらわないといけない。これまで参加していなかった人の助けは、大きな力になる」と歓迎している。

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