佐賀県の有田焼創業400年事業に参加した8グループが成果や課題を紹介した産地報告会=西松浦郡有田町の県窯業技術センター

 佐賀県の有田焼創業400年事業の産地報告会が21日、西松浦郡有田町であった。国内外での市場開拓や産業基盤整備など17事業の中から、フランスの国際見本市出展など8事業の参加者が成果と課題を発表し、「各社が強みを生かし、主体的に挑戦することが有田焼再生に必要」などと、産地の未来像を語り合った。

 国際見本市に出展したグループの代表は、参加した8商社・窯元が、来年以降もノウハウを生かして独自に海外の見本市に出展することを報告した。2013年に4500万円だった有田焼の輸出額は15年には8千万円になり、今後も継続して海外市場の開拓に取り組む姿勢を示した。

 国内外のデザイナーと新ブランドを設立したグループは、窯元同士が技術を共有し、高め合う連携が強まったことを紹介しつつ、「グローバル化に対応する人材育成」を課題に挙げた。

 別の伝統工芸産地と協力した商品開発や、料理人向けの食器作りを進めた参加者は「作り手が商品開発への思いをアピールすることが重要」と、次の100年を見据えた提言をした。

 コーディネーターを務めた県有田焼創業400年事業デザインディレクターの下川一哉氏は、取り組みを持続するための組織づくりが進む現状を踏まえ、「401年目に向け、参加者に自主的な動きが出ている。意識改革など、産地全体の底上げにつながった」と総括した。

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