古川さんが撮影した南十字座の最も北に位置する星・ガクルックス(提供写真)=2月3日午前3時半ごろ、小城市の天山8合目から撮影

天山から南十字座の一部を観測した武雄市の古川さん

 佐賀天文協会会員の古川隆徳さん(50)=武雄市=が、南国の星座として有名な南十字座(南十字星)の一部を、小城市の天山8合目駐車場から撮影することに成功した。捉えたのは南十字座の最北端の星・ガクルックス。九州での観察記録としては最北端の可能性が高く、天文愛好家の間で話題になっている。

 ガクルックスは計算上は県内から見えないが、地平線まで空気が澄みわたった日に、大気の浮き上がり現象の影響でまれに観察できるという。古川さんは条件が整った2月3日未明、天体望遠鏡にカメラを取り付けて、その瞬間を待った。

 午前3時半ごろ、雲仙より西寄りの地平線付近に赤く輝く星を発見。慎重にシャッターを切った。狙い通りに写真に収めた古川さんは「昨年、一度失敗し、ようやくリベンジを果たせた。赤くまたたく星が現れた時の喜びは忘れられない」と語った。

 同協会事務局の副島勉さんは「私も30年にわたり10回以上挑戦したが、成功しなかった。非常に貴重な観測記録になった」と古川さんの成果をたたえた。

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