「ワトソン、君のやったことは親友じゃなくちゃできないことだよ」-。相棒ワトソンがつづった伝記のおかげで、私たちはシャーロック・ホームズの冒険を楽しめる。米IBMが開発した人工知能(AI)も、名前は「ワトソン」◆“回答者”として出たクイズ番組で、その圧倒的なスピードと正確さに度肝を抜かれたが、いよいよ実用化が進む。コールセンターで客との会話を聞きながら必要な情報をスタッフに提供したり、保険会社で保険金請求の審査をしたり◆AIが急成長した背景には「ディープラーニング」と呼ばれる手法がある。人間がひとつひとつ教え込むのではなく、膨大なデータからAIが自ら学ぶようになった。もはや、現代人の“親友”に近づきつつあるようだ◆時には思いがけないトラブルも。ワトソンではない別のAIは、ヒトラー礼賛の発言をして、たった1日で実験停止に追い込まれた。悪意あるユーザーから、偏った思想を吹き込まれたという。AIも教育次第というわけか◆AI時代だからこそ、学びの大切さが増す。ホームズも言っている。「研究に終わりはないからね、ワトソン。知識を得るということは、勉強の連続で、最後に最大の恩恵が待っているのだ」と。大型連休もきょうまで。明日からの勉強に備えて、そろそろ、ねじをまき直さなくちゃ。(史)

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