7月から稼働時間を普段の倍にして増産に備えた竹下製菓のアイス製造ライン=小城市の同社

 7月上旬からの大雨と猛暑に見舞われた2017年の夏。佐賀県内の量販店ではエアコンなどの季節商品が売れ、扇風機が品切れする店もあった。涼を求める人たちでアイスの販売が伸びる一方、もう一つの主役のビールは安売り規制強化による値上げで苦戦。ゴルフなどの屋外レジャー施設も天候に悩まされるところが多く、明暗が分かれた。

 ■家電・電力需要

 「メーカーの在庫もなくなるほどの異常事態だった」と話すのは、佐賀市のイオン佐賀大和店。空梅雨で過ごしやすい日も続いた6月から一転、7月に入って気温が上昇し、月末には店頭の扇風機が完売した。

 電気代を節約するためエアコンと併用する人が増えていることも要因という。8月以降も入荷と同時に売り切れる状況が続き、普段使いできる氷枕も人気を集めた。

 エディオン佐賀本店(同市)では、7月のエアコンの売り上げが前年比20%の増。ボーナス商戦に猛暑が重なり、高出力で消費電力の少ない高機能タイプがよく売れた。

 九州電力によると、今夏の最大需要電力(佐賀県)は8月4日の132万キロワット。前年を4万キロワット上回り、過去5年で最も大きい数値になった。九電は「エアコンや工場の使用電力が増えたようだ」としている。

 ■氷菓・ビール

 竹下製菓(小城市)は7から8月にかけ、工場の稼働時間を平常時の2倍となる16時間にして対応。袋入りのかき氷や新商品の氷菓「つぶみかん」の6本入りファミリーパックが好調で、「7月の売り上げは前年比16%増、4月からの累計も8%増で推移している」という。

 一方、6月1日からの安売り規制強化に伴い、店頭価格が値上がりしているビールは低調だった。350ミリリットル6本セットを平均して100円値上げしたスーパーモリナガは「前年に比べ売り上げはかなりダウン。夏場は一気に伸びる時期だが、今年は勢いが感じられなかった」と振り返る。

 ■レジャー

 県内に16カ所あるゴルフ場の7月の入場者数は全体で0・1%増と前年並み。ただ、ゲリラ豪雨や猛暑で客足が伸び悩んだ施設も多く、全体の6割で前年の数字を下回った。

 天候に悩まされる施設も目立つ中で、各地のプールは盛況だった。佐賀市健康運動センターの屋内プールは7、8月の1日平均利用者数が600人に上り、「入場制限をした日もあった」。唐津シーサイドホテル(唐津市)は7月の利用者数が前年比2・0%増、8月も前年並みで推移した。

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