関西空港を離陸したオランダ・アムステルダム行きのKLMオランダ航空機から23日午前11時ごろ、重さ約4・3キロのパネルが落下し、大阪市中心部の国道1号を走行していた乗用車を直撃した。国土交通省が24日、発表した。車の女性2人にけがはなかった。

 同省は航空事故につながりかねない重大インシデントに認定。パネルは大阪府警が保管しており、運輸安全委員会は航空事故調査官2人を大阪に派遣し、調査を開始した。25日に整備状況などを確認する。

 同省航空局などによると機体はボーイング777―200で、乗客乗員は計321人。23日午前10時40分に離陸し、予定した航路を高度2400メートル以上に上昇中にパネルが落下したとみられ、大阪市北区西天満3丁目で車に衝突した。

 車は屋根がへこみ、窓ガラスが割れるなどして、運転していた病院職員の女性(51)=東京都日野市=が110番した。同日午後9時半すぎ(日本時間)に同機がアムステルダムに着陸後、パネルの脱落が確認された。

 落下したパネルは非金属の複合材で、縦0・6メートル、横1メートル。右主翼の付け根部分といい、離陸前の点検で異常は見当たらなかった。

 KLMはホームページで「事故を心から遺憾に思う。日本の航空当局やボーイング社と緊密に連絡を取り、迅速に原因究明の調査をしたい」とのコメントを出した。

 目撃した共同通信の記者は「『ガッシャーン』と交通事故のような大きな音がした。白と水色、紺色の看板のような破片が落ちており、車の荷台から落ちたかと思った」と話した。

 現場はJR大阪駅から南東に約1キロで、周囲にはビルやマンションが並ぶ地区。【共同】

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