絵本を寄贈した松枝善晴さん(右)と加代子さん=鳥栖市役所

スズメを助けたお礼に花で飾ってもらい、喜ぶ「ふろやん」のシーン

 蒸気機関車と真っ黒なスズメの友情を描いた絵本を、JR鳥栖駅前で美容室を経営する夫妻が作った。夫妻は「小中学校や保育園などで活用し、鉄道の町・鳥栖への郷土愛を育んでほしい」と市に33冊を寄贈した。子どもたちへの読み聞かせのほか、ダンスも楽しんでもらおうと体操曲も制作し、29日の鳥栖本通筋商店街の夜市でお披露目を計画中。絵本はシリーズ化も検討する。

 夫妻は鳥栖市本通町の松枝善晴さん(42)と加代子さん(35)で、絵本のタイトルは「ちびすけふろやんとまっくろスズメ」。

 かつて鳥栖駅東側にあった鳥栖機関区(車両基地)で活躍し市重要文化財に指定・展示されている268号機関車を「ふろやん」、機関車の黒煙で真っ黒だったというエピソードの残る鳥栖のスズメを「くろちゅん」と名付けた。ヘビにいじめられる「くろちゅん」を「ふろやん」が助けるストーリーだ。

 1年前、善晴さんが絵本のサンプル版を作成。その後、昔を知る人や資料を参考に元保育士だった加代子さんが、より易しい言葉で物語を練り直し、絵は久留米市のイラストレーター荻原典子さんに「当時の様子に忠実に、かわいく表現してほしい」と依頼した。

 先日、保育園で読み聞かせをすると、保母さんの親が機関区で働いていたということで大変懐かしがられて盛り上がったという。

 絵本は22ページで1080円(税込み)。経営する美容室current(カレント)やJR新鳥栖駅などで販売している。問い合わせは松枝さん、電話0942(82)8595。

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